背側聴条 Stria cochlearis posterior
解剖学的構造
- 蝸牛神経背側核から始まり、下小脳脚の背側を通過して、対側の台形体まで延びる神経経路である。
- 第四脳室底部付近を通過し、内側縦束の腹側で交差する。
投射経路と終止
- 外側毛帯と合流し、主に中脳下丘と外側毛帯核に終止する。
機能
- 音源定位と両耳性聴覚処理に関与する。
- 聴覚刺激の時間差や強度差を処理する。
- 腹側聴条、中間聴条と協調して機能する。
臨床的重要性
- 障害により、音源定位能力の低下や聴覚情報処理障害を引き起こす可能性がある。