橋縫線 Raphe pontis
基本構造と位置
- 延髄縫線から橋の背側部へと連続し、脳幹の正中線上に位置する構造体である。
組織学的特徴
- セロトニン作動性ニューロンを含む神経細胞群が存在する。
- 網様体の一部として、上行性・下行性の神経線維が交差している。
- 脳幹内の様々な核と豊富な神経線維連絡を有している。
機能的役割
- 睡眠-覚醒サイクルの調節に関与している。
- 自律神経系の制御に重要な役割を果たしている。
- 気分や情動の調節機能を担っている。
脳の断面(模式図を含む)

cに対応する三叉神経の高さの断面の模式図

J0861 (図863-871で示された切断方向を示す、成人の脳幹を後ろから右側からの図)

J0867 (顔面神経核、外転神経核を通る脳幹の断面)
