前庭神経内側核 Nucleus vestibularis medialis
1. 基本情報
- 前庭神経内側核(シュワルベ核)は、前庭神経核群において最大の核である (Büttner-Ennever and Gerrits, 2004)。
- 小型および中型の細胞から構成され、比較的線維密度の低い構造を持つ (Goldberg et al., 2012)。
2. 解剖学的特徴
- 舌下神経核の吻側端から外転神経核まで縦方向に延在する (Barmack, 2003)。
- 上部において前庭神経上核と融合する (Highstein and Holstein, 2006)。
3. 神経連絡
- 内側前庭神経核脊髄路を介して、対側の中心頚髄核へ神経線維を投射する (Straka et al., 2005)。
4. 機能と役割
- 姿勢制御と平衡維持に重要な役割を果たす (Cullen, 2012)。
- 前庭-眼球反射(VOR)の制御に関与する (Angelaki and Cullen, 2008)。
- 眼球運動の調節に寄与する (Goldberg et al., 2012)。
5. 主な投射先
- 同側および対側の外眼筋運動核群へ投射する (Straka and Dieringer, 2004)。
- 小脳(片葉、小節)との双方向性の連絡を持つ (Barmack, 2003)。
- 脊髄への下行性投射を介して、姿勢制御に関与する (Büttner-Ennever, 2006)。
6. 臨床的意義
- 前庭神経内側核の障害は、平衡障害や眼振を引き起こす可能性がある (Brandt and Dieterich, 2017)。
- 中枢性めまいの原因となることがある (Strupp and Brandt, 2009)。