孤束核 Nuclei tractus solitarii
構造と位置
- 延髄背側部に位置する細長い細胞柱である。
- 延髄背側を矢状方向に走り、菱形窩底の下方、境界溝の外側に存在する。
- 内側部、背側運動核の背外側、背内側、背外側、腹外側亜核、小細胞性亜核などの亜核群から構成される。
機能と連絡
- 脳幹の内臓求心性核として、迷走神経、舌咽神経、顔面神経からの入力を受ける。
- 同側の疑核、橋上部の傍腕核、視床の味覚関連核へ投射する。
- 呼吸、咳嗽、嘔吐、血圧調節などの反射機能を制御する。
- 内臓感覚情報の処理と自律神経系の調節で中心的な役割を果たす。
脳の断面(模式図を含む)

dに対応する延髄と橋の移行部の断面の模式図

J0861 (図863-871で示された切断方向を示す、成人の脳幹を後ろから右側からの図)

J0865 (オリーブ中央を通る脳幹の断面)

J0866 (蝸牛神経が入る部位を通る脳幹の断面)