薄束核 Nucleus gracilis
基本構造
- 楔状束核の内側に位置する重要な神経核であり、ゴル核としても知られる。
- 中程度の大きさの三角形、多角形、または卵形の細胞体と、特徴的な樹状突起構造を有する。
機能的特徴
- 薄束を通る後根線維からの入力を受容し、内側毛帯へ情報を伝達する。
- 体性感覚情報の重要な中継核として機能する。
核の区分と特殊機能
- 中心部:下半身からの感覚情報を処理し、触覚、圧力、振動などの体性感覚情報を統合する。
- 吻側部:網様構造を示す特徴的な細胞配列があり、下半身からの感覚情報を処理する。
- 吻背側亜核(Z細胞群):下肢の筋からの入力を視床へ中継する特殊な神経細胞群である。
脳の断面(模式図を含む)

eに対応する迷走神経の高さ(延髄)の断面の模式図

J0861 (図863-871で示された切断方向を示す、成人の脳幹を後ろから右側からの図)

J0863 (錐体交叉を通る脳幹の断面)
