延髄縫線 Raphe medullae oblongatae
解剖学的特徴
- 延髄の正中線上に位置し、毛帯交叉の中央部に存在する構造である (Blessing and Benarroch, 2012)。
- 神経細胞体の特徴的な分布様式と線維束の交差パターンを示す。
- 延髄中心部に存在し、左右の神経構造を区分する重要な解剖学的指標となる。
機能的役割
- セロトニン作動性ニューロンを含み、睡眠-覚醒サイクルの調節に関与する (Hornung, 2003)。
- 自律神経機能の制御に重要な役割を果たす (Mason, 2011)。
- 脳幹網様体の一部として、意識レベルの維持に寄与する。
臨床的意義
- 延髄縫線の障害は、睡眠障害や自律神経症状を引き起こす可能性がある (Michelsen et al., 2007)。
- 神経変性疾患の進行過程で影響を受けることがある。
- 脳幹部の手術における重要な解剖学的指標として用いられる。
解剖学的関連構造
- 上位は橋縫線と連続し、下位は脊髄の正中中隔に移行する (Paxinos and Huang, 2015)。
- 両側の錐体と後正中溝の間に位置する。
- 網様体の正中部を構成し、縫線核群を含む。
神経伝達物質と神経回路
- セロトニン作動性ニューロンの主要な起源部位である (Jacobs and Azmitia, 1992)。
- ノルアドレナリン系およびドーパミン系との相互作用がある。