内側毛帯 Lemniscus medialis
脳の断面(模式図を含む)

aに対応する上丘を通る断面の模式図

bに対応する下丘を通る断面の模式図

cに対応する三叉神経の高さの断面の模式図

dに対応する延髄と橋の移行部の断面の模式図

eに対応する迷走神経の高さ(延髄)の断面の模式図


J0867 (顔面神経核、外転神経核を通る脳幹の断面)

J0868 (三叉神経を通る脳幹の断面)

J0869 (上髄帆と橋中央部を通る脳幹の断面)

J0870 (下丘と滑車神経核を通る脳幹の断面)

J0871 (動眼神経の高さを通る脳幹の断面)


J0876 (内耳神経の入口および顔面神経出口の高さ、8-9ヶ月胎児の脳幹の断面)

J0877 (外転神経核および顔面神経出口の高さ、8-9ヶ月胎児の脳幹の断面)

J0878 (三叉神経開口部(台形体)の高さ、8-9ヶ月胎児の脳幹の断面)

J0879 (滑車神経交叉の高さ、8-9ヶ月胎児の脳幹の断面)

J0880 (動眼神経の開口部の高さ、8-9ヶ月胎児の脳幹の断面)
1. 解剖学的構造
1.1 経路と起始
- 内側毛帯は、後索核(薄束核と楔状束核)から起始する二次ニューロンにより形成される主要な上行性感覚伝導路である (Standring, 2015)。
- 後索核において、一次求心性線維からシナプスを受けた二次ニューロンは内弓状線維として正中を交叉し、対側に内側毛帯を形成する (Haines and Mihailoff, 2018)。
- この交叉は延髄下部で行われ、交叉後の線維は延髄から中脳まで上行する (Blumenfeld, 2020)。
1.2 脳幹内での走行
- 延髄レベルでは、内側毛帯は正中近くの腹側部に位置し、錐体の背側に配置される (Haines and Mihailoff, 2018)。
- 橋レベルに入ると、内側毛帯は背腹方向に広がり、より外側へと移動しながら上行する (Mai and Paxinos, 2021)。
- 中脳レベルでは、内側毛帯は大脳脚の背側部に位置し、赤核の外側を通過する (Fix, 2019)。
- 脳幹の各レベルにおいて、内側毛帯は特徴的な位置と形態を示し、体部位局在性(somatotopy)を維持する (Standring, 2015)。
1.3 終止部位
- 内側毛帯の線維は視床の後外側腹側核(VPL: ventral posterolateral nucleus)に終止する (Jones, 2017)。
- VPLにおいて三次ニューロンへとシナプス結合し、視床皮質投射を形成する (Purves et al., 2018)。
- 三次ニューロンの軸索は内包後脚を通過し、一次体性感覚野(S1: primary somatosensory cortex)に投射する (Mesulam, 2019)。
1.4 線維構成と体部位局在
- 内側毛帯は太い有髄神経線維により構成され、高速伝導を可能とする識別性感覚路の一部である (Waxman, 2017)。
- 体部位局在性は経路全体を通じて維持され、下肢からの情報は内側に、上肢からの情報は外側に配置される (Vanderah and Gould, 2015)。
2. 機能的特徴