楔状束
楔状束は、以下の特徴を持つ脊髄の重要な構造です:
- ブルダッハ束とも呼ばれ、ドイツの解剖学者Karl Friedrich Burdachの名前に由来します。
- およそ第六胸髄の高さで現れ、上位の6胸神経と前頚神経の後根の長い上行枝を含みます。
- 後索系の一部であり、薄束(Goll束)とともに脊髄の後索を上行します。
- 延髄の楔状束核でシナプス結合します。
- 後索の外側部に位置し、身体の上半分からの神経線維を含みます。
楔状束は触覚や深部感覚などの感覚情報を伝達する重要な経路です。
脳の断面(模式図を含む)
fに対応する延髄と脊髄の移行部(錐体交叉を通る断面)の模式図
J0888 (神経束と神経節細胞群を含む脊髄の模式的な断面図)