錐体路 Tractus pyramidalis
基本概要
- 錐体路は身体の随意運動を制御する主要な神経経路であり、哺乳類において高度に発達している。
- 延髄の錐体を通過する神経線維群の総称であり、皮質脊髄路としても知られる。
解剖学的特徴
- 大脳皮質から脊髄に至る皮質脊髄線維が主要構成要素である。
- 一部の線維は脳幹の運動性脳神経核に終止する。
- 延髄下端で91~97%の線維が交差し、錐体交叉を形成する。
機能的特徴
- 脊髄前角の運動ニューロンに接続し、骨格筋の随意運動を制御する。
- 大脳からの運動指令を脊髄へと伝達する重要な経路である。
脳の断面(模式図を含む)

aに対応する上丘を通る断面の模式図

bに対応する下丘を通る断面の模式図

cに対応する三叉神経の高さの断面の模式図
