錐体交叉 Decussatio pyramidum
解剖学的構造と位置
- 延髄の端部(脊髄延髄移行部)に位置する特徴的な神経構造。
- 中心灰白質の前方において大きな神経束を形成し交叉する。
- 前角の基部を経由して後方外側へ投射する。
機能的意義
- 皮質脊髄路の交叉点として機能する。
- 一方の大脳半球からの運動指令を反対側の身体へ伝達する。
- 身体の一側の随意運動を対側の大脳皮質からの信号で制御する解剖学的基盤となる。

J0813 (脊髄:前方からの図)

J0834 (脳の底部:下方からの図)

J0843 (脳:下前方からの図)

J0861 (図863-871で示された切断方向を示す、成人の脳幹を後ろから右側からの図)

J0863 (錐体交叉を通る脳幹の断面)
