延髄 Medulla oblongata
基本構造と位置
- 延髄は脳幹の最下部に位置し、錐体交叉から橋まで延びている。
- 脊髄と比べて膨らんでいることから「球」(bulbus)という別名を持つ。
機能と重要性
- 第8〜12脳神経核、呼吸中枢、循環中枢が存在する。
- 上行性および下行性の伝導路が通過している。
- 生命維持に不可欠な部位であり、圧迫されると昏睡や死に至る危険がある。
血管分布の特徴
- 前脊髄動脈、後下小脳動脈、椎骨動脈から血液供給を受ける。
- 延髄上部は内側・外側・背側延髄枝を介して血液供給を受ける。
- 延髄下部も同様の血管分布パターンを持ち、重要な神経核と伝導路に血液を供給する。

J0829 (10.4mm頂殿長の人間の胎児の脳、右半分:左方からの図)

J0830 (13.8mm頂殿長の人間の胎児の脳、右半分:左方からの図)

J0831 (46.5mm頂殿長の人間の胎児の脳、右半分:左方からの図)

J0832 (右脳:成人脳の正中断面を左側からの模式図)