脳幹 Truncus encephali
基本構造と機能
- 延髄、橋、中脳から構成され、脳と脊髄を接続する重要な部位である。
- 呼吸、心拍数、意識など、生命維持に必須の機能を制御している。
- 日本の神経解剖学では間脳や大脳核を含めて脳幹とすることがあり、この定義の違いに注意が必要である。
血管支配
- 椎骨脳底動脈系から血液供給を受けている。
- 脳幹の血管支配は正中、外側、背側の3領域に分類され、それぞれ同名の動脈枝により支配されている。
- 中脳、橋、延髄はそれぞれ固有の血管分布パターンを示し、特に橋では立体的な血管支配構造が特徴的である。
臨床的意義
- 脳幹内部の血管支配領域はほとんど個体差がなく、この特徴は臨床症候学的に重要な意味を持つ。

J0833 (脳幹:脳の正中断面を左側からの図)

J0834 (脳の底部:下方からの図)

J0835 (脳幹:右方からの図)

J0836 (菱形窩:後方からの図)
