間脳 Diencephalon
基本構造と位置
- 間脳は中脳の前方に位置し、第三脳室を囲む重要な脳領域である。
- 主要な構成部分は、背側視床、視床下部、腹側視床、および視床上部からなる。
- 背側視床が最大の部分を占め、左右は視床間橋によって連結している。
発生と構成要素
- 胎生第4週末から第5週にかけて間脳胞から発生する。
- 視床上部には松果体、手綱、手綱三角が存在する(ヒトでは退化的)。
- 視床下部には約8個の神経核が形成される。
解剖学的特徴
- 間脳室は発育とともに狭小化し、最終的に第三脳室となる。
- 視床は多数の核の集合体であり、大脳皮質と複雑な神経連絡を形成する。

J0829 (10.4mm頂殿長の人間の胎児の脳、右半分:左方からの図)

J0830 (13.8mm頂殿長の人間の胎児の脳、右半分:左方からの図)

J0831 (46.5mm頂殿長の人間の胎児の脳、右半分:左方からの図)

J0832 (右脳:成人脳の正中断面を左側からの模式図)