脳は3つの基本的な部分から構成されています。菱脳(髄脳および後脳)、中脳、前脳(間脳および終脳)に区別されます。また、前脳を取り除いた部分の脳幹は髄脳、橋、中脳に分けられます。脳は脊髄の上方に位置し、延髄と橋が続きます。橋の背側には小脳があり、この両者の上は狭くなり菱脳峡と呼ばれます。その上方は中脳です。それより上は大きくなり、左右の大脳半球をなす終脳と、その内部にある間脳から構成されます。
大脳半球は脳胞の最前端部の終脳から発生します。脳幹は4つの部分からなります。間脳、中脳、後脳(橋と小脳)、そして髄脳(延髄)です。脳幹の最も前部にあたる間脳は前脳(つまり終脳)と最も密接な関係を持っています。後脳と髄脳は一緒になって菱脳を構成し、小脳は後脳の菱脳唇と呼ばれる第四脳室の前縁部の外胚葉性肥厚部から発達します。
J0829 (10.4mm頂殿長の人間の胎児の脳、右半分:左方からの図)
J0830 (13.8mm頂殿長の人間の胎児の脳、右半分:左方からの図)