錐体側索路
錐体側索路(きとうそくさくろ)は、錐体路線維の一部で、以下の特徴を持つ神経路です:
- 錐体交叉で交叉する線維で構成されています
- 反対側の脊髄側索後部(後側索または背側索)を下行します
- 脊髄灰白質に線維を出しながら、次第に小さな線維束となり脊髄下端まで達します
- 通常、9割以上の錐体路線維がこの経路を通ると考えられていますが、個体差が大きいです
- 脊髄全長にわたって下行し、全髄節の灰白質に線維を送ります
- 主に脊髄灰白質の第Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ層に分布します
この経路は運動制御において重要な役割を果たしています。
脳の断面(模式図を含む)
fに対応する延髄と脊髄の移行部(錐体交叉を通る断面)の模式図
J0887 (脊髄の概略断面図と主要な伝導経路)
J0888 (神経束と神経節細胞群を含む脊髄の模式的な断面図)
J0889 (神経要素の主要な関係は、横断面および縦断面で図示)