内部の特徴(脊髄の)Morphologia interna (Medullae spinalis)
基本構造
- 脊髄の中心には、H字形の灰白質があり、その周囲を白質が取り囲んでいます。
- 灰白質は、神経細胞を含む中枢として、白質は、神経線維を含む伝導路として機能します。
解剖学的区分
- 灰白質は、前柱(前角)、後柱(後角)、中間質に分かれており、胸髄では、側柱も存在します。
- 白質は、前索、側索、後索で構成されています。
主要機能
- 後柱は感覚処理を、前柱は運動制御を、側柱は自律神経機能の調節を、それぞれ担っています。
レベル別特徴
- 灰白質の割合は、下方に行くほど増加し、頚髄で18.0%、胸髄で13.2%、腰髄で36.3%、仙髄で47.8%、尾髄で57.7%となります。
- 各レベルにおける灰白質と白質の比率の違いは、それぞれの部位の特有の機能を反映しています。
解剖学的な構造変化
- 各レベルでの横断面の形状は、頚髄では卵円形、胸髄では円形、腰仙髄では徐々に小さくなっていきます。
- 前柱(前角)は、頚膨大と腰膨大で特に発達し、運動ニューロンが豊富に存在します。
- 側柱(側角)は、主に胸髄から上部腰髄(T1-L2)に存在し、自律神経系の制御に関与しています。
機能的な相違点
- 頚髄では上肢の運動と感覚を制御するため、運動・感覚神経系が発達しています。
- 胸髄では自律神経系の制御が主要な機能となります。
- 腰仙髄では下肢の運動と感覚の制御のため、灰白質が豊富に存在します。