第三脳室脈絡組織 Tela choroidea ventriculi tertii

J0833 (脳幹:脳の正中断面を左側からの図)

J0857 (第三脳室脈絡組織:上方から剖出)

J0858 (中心の前方で少しの第三脳室を通る前頭断面)

J0900 (頭部正中断面のクモ膜下腔、左半分:右方からの図)
1. 概要と定義
第三脳室脈絡組織は、脳軟膜が大脳横裂を通って第三脳室の上壁を形成する三角形状の血管に富む結合組織である (Standring, 2021)。この組織は上葉と下葉の二層構造からなり、その間のクモ膜下組織には内大脳静脈が走行している。三角形の頂点は脳弓柱、底辺は脳梁膨大、側辺は脈絡ヒモによって構成される (Mai and Paxinos, 2022)。
2. 解剖学的構造
2.1 形態学的特徴
- 第三脳室の上壁を形成し、その下面は上衣板で覆われている (Drake et al., 2020)
- 正中線に沿って左右1対の第三脳室脈絡叢が存在する
- 脈絡裂を通じて脳室内に入り込む血管に富んだ軟膜組織である
- 三角形状の構造で、頂点は脳弓柱、底辺は脳梁膨大、側辺は脈絡ヒモで構成される (Mai and Paxinos, 2022)
2.2 血管構造
- 豊富な毛細血管網を含む血管に富む結合組織である
- 内大脳静脈と大脳静脈を包含し、深部静脈系の重要な経路となっている
- 脈絡叢の基底組織として機能し、血管網の支持構造を提供する (Snell, 2019)
2.3 他の脳室系との関連
- 側脳室の中心部および下角に入り込み、側脳室脈絡叢を形成する
- 脳室上衣を通して脳脊髄液と血管系の間の物質交換を促進する
- 第三脳室内の脳脊髄液の循環と調節に関与している (Kierszenbaum and Tres, 2019)
3. 機能
3.1 脳脊髄液産生と調節