第三脳室脈絡組織
第三脳室脈絡組織は、脳の重要な構造の一つです。以下にその主な特徴をまとめます:
- 脳軟膜が大脳半球の後頭葉と小脳の間を通り、脳梁膨大と松果体の間(大脳横裂)から入り、第三脳室の上壁を形成します
- 上葉と下葉から成り、両者の間はクモ膜下組織で満たされ、1対の内大脳静脈を含みます
- 全体的に頂点を前に向けた三角形を形成し、頂点は脳弓柱、底辺は脳梁膨大、左右の外側辺は脈絡ヒモによって作られます
- 正中部は第三脳室の上壁を形成し、下面は第三脳室上衣板で覆われます
- 下方に向かうと、正中線に沿って左右1対の第三脳室脈絡叢が現れます
- 外側部は視床の背側面を覆い、脈絡裂を通って側脳室の中心部および下角に入り込みます
- 側脳室脈絡叢を形成し、これは前方で第三脳室脈絡叢に続き、後方は側脳室の中心部から下角に延びます
この構造は脳脊髄液の産生に関与し、脳の恒常性維持に重要な役割を果たしています。
J0833 (脳幹:脳の正中断面を左側からの図)
J0857 (第三脳室脈絡組織:上方から剖出)
J0858 (中心の前方で少しの第三脳室を通る前頭断面)
J0900 (頭部正中断面のクモ膜下腔、左半分:右方からの図)