脳硬膜
脳硬膜は、脳を覆う髄膜の最も外側の層で、以下の特徴を持ちます:
- 脊髄硬膜とは異なり、1枚の膜である
- 脳の被膜であると同時に頭蓋骨内面の骨膜でもある
- 内外の2層からなり、通常は癒着しているが、硬膜静脈洞や三叉神経節の場所では離れている
- 外面は頭蓋骨との間を結合する突起のため粗く、内面は平滑である
- 内方に向かって強靱な突起(大脳鎌、小脳鎌、小脳テント)を出し、脳を固定する
また、以下の点も重要です:
- 小児では骨と密着しているが、成人では頭蓋底と頭蓋縫合以外は骨から離れている
- 頭蓋骨との間には硬膜上腔、クモ膜との間には硬膜下腔が存在する
- 大脳鎌は大脳縦裂に深く入り込み、左右の大脳半球を分ける
- 小脳テントは小脳横裂に入り込み、大脳と菱脳を分ける
J0570 (脳を取り除いた後の頭蓋内の大きな脳動脈の位置:左側からの右頭蓋の図)
J0901 (頭蓋骨、脳膜:脳を通る前頭断面)
J0904 (硬脳膜と頭蓋骨を通る神経)
J1006 (眼窩の内容物:上方からの図)