灰白質

灰白質は、脳と脊髄の一部で、神経細胞体、樹状突起、シナプスを含む部分を指します。これらの部分は有髄神経線維が少ないか全くなく、灰色を呈するためこの名前が付けられました。脊髄では、灰白質は中心管を囲んでH字形を形成します。大脳半球と小脳では、神経細胞体が表面に帯状に分布しており、これを特に皮質と呼びます。

灰白質には神経細胞の核周体、樹状突起、軸索の終末やシナプス、神経膠細胞、血管が存在します。同じ機能を持つ神経細胞の細胞体が集まったものは神経核と呼ばれています。灰白質は情報処理や運動制御などの機能を果たしています。

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J0889 (神経要素の主要な関係は、横断面および縦断面で図示)

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J0901 (頭蓋骨、脳膜:脳を通る前頭断面)