灰白質 Substantia grisea

J0859 (右側脳室の下角を通る断面:後方からの前頭断)

J0889 (神経要素の主要な関係は、横断面および縦断面で図示)

J0901 (頭蓋骨、脳膜:脳を通る前頭断面)
解剖学的構造
組成と構造的特徴
- 灰白質は脳と脊髄の一部であり、神経細胞体、樹状突起、およびシナプスを含む領域である (Kandel et al., 2021)。
- 神経細胞の核周体、樹状突起、軸索終末、シナプス、神経膠細胞、および血管により構成される (Bear et al., 2020)。
- 灰色を呈する理由は、有髄神経線維が少なく、神経細胞体が密集しているためである (Bear et al., 2020)。
- 神経細胞体に富むため、代謝が活発で酸素消費量が多い (Squire et al., 2022)。
- ニューロピル(神経網)を含み、神経細胞間の複雑な相互作用の場となっている (Shepherd and Grillner, 2010)。
- 神経細胞体の密度が高く、細胞間の相互作用が活発に行われている (Kettenmann and Ransom, 2013)。
部位別分布と配置
- 脊髄においてはH字形を形成し、大脳半球と小脳では表面に皮質として分布する (Purves et al., 2019)。
- 大脳皮質では6層構造を形成し、基底核や視床においては特徴的な核群を形成する (Kandel et al., 2021)。
- 中枢神経系における灰白質の分布は部位によって異なり、それぞれ特徴的な配置を示す (Purves et al., 2019)。
- 脳幹では、様々な大きさと形状の核として存在し、特定の機能を担う神経細胞群を形成する (Crossman and Neary, 2019)。
- 小脳では、表面の皮質(外層)と深部の小脳核(内層)として分布している (Purves et al., 2019)。
微細構造と細胞要素
- 灰白質には、多くの神経膠細胞(アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリア)が存在し、神経細胞の支持や栄養供給を行っている (Kettenmann and Ransom, 2013)。
- グリア細胞による支持構造が発達しており、神経細胞の機能維持に重要な役割を果たしている (Verkhratsky and Butt, 2013)。
- 血管が豊富であり、代謝活性が高い領域である (Crossman and Neary, 2019)。