足底静脈網 Rete venosum plantare

解剖学的構造

足底静脈網は、足底の皮下に広がる複雑な静脈叢です。解剖学的には表在性と深部に分けられ、表在性静脈網は皮下組織内に位置し、深部静脈網は筋膜下に存在します(Moore et al., 2018)。この静脈網は多数の吻合によって特徴づけられ、主に以下の構造と連結しています:

臨床的意義

この豊富な静脈網は下肢の血液還流において重要な役割を果たしています。長時間の立位や歩行時には、足底静脈叢のポンプ作用が静脈還流を促進します(Alimi et al., 1994)。しかし、静脈弁の機能不全が生じると、静脈還流障害や静脈瘤、深部静脈血栓症などの病態を引き起こす可能性があります。また、糖尿病性足病変や末梢動脈疾患などでは、足底静脈網の循環障害が創傷治癒の遅延や潰瘍形成の原因となることがあります(Meissner et al., 2007)。

参考文献

J1083.png

J1083 (足底の皮膚の血管の分布は、階段状に作られたモデルで示されています)