後脊髄静脈;後外脊髄静脈 Venae spinales posteriores; Venae spinales exernae dorsales

後脊髄静脈は脊髄後面・後外側面からの静脈血を集め、表在静脈系の縦走路の一部として根静脈を経て硬膜外静脈叢へ流出する。解剖的には後外側溝付近を走行し、中心・周辺静脈系からの還流を受け、根静脈へと集まる。変異や個体差が大きく、静脈性うっ血や硬膜動静脈瘻(SDAVF)などの病態で重要であり、MRI の背側高信号や蛇行血管像、DSA での瘻孔確認が診断に不可欠。治療は不要な表在静脈損傷を避けつつ、病的血流路の遮断を行うことが求められる。

概要

解剖(Terminologia Anatomica 準拠の要点)

1) 位置・走行(表在静脈系)

2) 集流域(何を集めるか)

3) 流出路(硬膜外へ)

変異・発達(臨床的に重要な“個体差”)

臨床統合(診察 → 画像 → 介入)

1) 病態の整理:脊髄の“静脈性うっ血”という見方