上矢状静脈洞
上矢状静脈洞は、脳の主要な静脈構造の一つで、以下のような特徴を持っています:
- 大脳鎌の上縁に沿って位置し、盲孔から静脈洞交会まで縦走します
- 頭蓋の正中線上を前後に走り、その横断面は逆三角形です
- 尾側(後方)に向かって大きさが増していきます
- 中央部には多数の静脈裂孔があり、これらの裂孔の数や大きさは個体差があります
- 脳のあらゆる部位からの静脈血を集めて排出する重要な役割を果たしています
- 通常は静脈洞交会で終わりますが、時には直接片側の横静脈洞へ移行することもあります
上矢状静脈洞は、頭蓋骨の内側にある上矢状洞溝に収容されており、この溝は前頭骨から始まり、頭頂骨を経て後頭骨まで続いています
J0607 (右半分の頭蓋の硬膜静脈洞、左側からの図)
J0900 (頭部正中断面のクモ膜下腔、左半分:右方からの図)
J0901 (頭蓋骨、脳膜:脳を通る前頭断面)
J0902 (硬脳膜:上方からの図)