静脈 Venae

静脈は、血液を右心房に戻す薄壁の血管です。静脈壁は動脈壁よりも薄く、内圧も低いですが、内腔はしっかり保たれます。これは周囲の組織圧が影響を与えるためです。静脈中の血液抵抗と心臓への圧勾配は共に小さいです。静脈中の血液の流れの主要な原動力は筋ポンプで、動静脈連結および呼吸もこれを支援します。筋ポンプは、運動器の収縮時に運動器の間隙や裂隙を走る静脈壁を押しつぶし、静脈内容を袋状の静脈弁が一定の方向に導き、心臓の方向へと動かします。

1. 解剖学的総論(Terminologia Anatomica: Venae

1) 静脈壁の層構造(内膜・中膜・外膜)

2) 静脈弁(valvulae venosae)と逆流防止

3) 静脈系の区分:表在静脈・深部静脈・穿通枝

4) 静脈還流の補助機構

2. 静脈の機能的特徴:容量血管(capacitance vessels)