








J0570 (脳を取り除いた後の頭蓋内の大きな脳動脈の位置:左側からの右頭蓋の図)

J0571 (脳を取り除いた後の頭蓋内の大きな脳動脈の位置:頭蓋骨の上方からの図)
後大脳動脈(PCA)は、脳底動脈の末端分岐として起こり、後頭葉・側頭葉下部・内側面、視床・中脳の一部へ血流を供給する後方循環の主要動脈である。臨床・画像・血管内治療ではP1〜P4に区分され、各区分は特有の走行と隣接構造(SCA、動眼神経、穿通枝など)と関係する。代表的な分枝は穿通枝、後脈絡叢動脈、皮質枝(鳥距動脈等)で、視覚障害や高次機能障害、記憶障害などの症候を引き起こす。胎児型PCAや動脈瘤などの変異もあり、CT/CTAやMRI/MRAで評価し、急性期は再灌流療法や外科的処置が必要となることがある。
後大脳動脈(Posterior cerebral artery; PCA、ラテン語:Arteria cerebri posterior)は、通常脳底動脈(Basilar artery)の終末分岐として起こり、後頭葉・側頭葉下面〜内側面および視床・中脳の一部に血流を供給する、後方循環(posterior circulation)の主要動脈である。(Standring, 2021)(Rhoton, 2002)
PCA は臨床・画像・脳血管内治療で P1〜P4 に区分されることが多い。(Osborn, 2018)
P1(pre-communicating segment)
脳底動脈先端(basilar tip)から後交通動脈(Posterior communicating artery; PCom)分岐部まで。
近傍で上小脳動脈(SCA)、動眼神経(CN III)、**後穿通枝(thalamoperforating arteries)**と関係する。(Rhoton, 2002)
P2(ambient segment)
PCom 分岐以遠で、**中脳外側の脚間槽〜迂回槽(ambient cistern)**を外側後方へ走る。
側頭葉内側(海馬傍回など)へ向かう枝、脈絡叢枝(後脈絡叢動脈)などを与える。(Standring, 2021)
P3(quadrigeminal segment)
**四丘体槽(quadrigeminal cistern)**付近を後方へ走り、後頭葉内側面へ向かう枝と関係する。(Osborn, 2018)
P4(cortical segment)
皮質枝として分岐し、**後頭葉内側面(鳥距溝周囲)**を中心に灌流する。(Standring, 2021)
位置・方向は解剖学的肢位に基づき、脳幹周囲では「前(腹側)/後(背側)」「内側/外側」を明確に捉える。
PCA の分枝は個体差が大きいが、臨床的には「穿通枝(deep perforators)」「脈絡叢枝」「皮質枝」に分けて理解すると整理しやすい。(Rhoton, 2002)(Standring, 2021)