外側後頭動脈 Arteria occipitalis lateralis

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大脳半球内側面の動脈

外側後頭動脈(P3区)は後大脳動脈の末梢部に位置し、後頭葉と側頭葉の境界領域を走行して4つの主な分枝で視覚・認知領域を灌流し、他の脳血管と豊富に吻合して側副血行路として重要な役割を果たす。閉塞や虚血は視覚認知障害や相貌失認、色彩失認を引き起こす可能性があり、特に後大脳動脈瘤の好発部位として注意が必要である。分枝パターンは個人差が大きく、稀に低形成や欠損が見られることがある。

概説(TA準拠・位置づけ)

外側後頭動脈(lateral occipital artery)は、広義には「後大脳動脈(posterior cerebral artery; PCA)の皮質枝のうち、後頭葉外側面〜後外側面を灌流する枝群」を指して用いられます。PCAの**P3(四丘体槽/ambient cistern周辺)〜P4(皮質枝)**の移行部から分かれる皮質枝として扱われることが多く、文献・流派により名称の使い方(“lateral occipital branches”として複数枝をまとめる等)には幅があります。(Standring, 2021;Rhoton, 2002)

起始・走行(PCAセグメントとくも膜下槽)

PCAのセグメント(臨床で押さえる要点)

外側後頭動脈(枝)の一般的走行

外側後頭動脈(枝)は、P3〜P4移行部(四丘体槽〜後頭極周辺)でPCAから起こり、後頭葉外側面へ向かって走行します。走行のイメージは「テント切痕周辺のくも膜下槽を走るPCA末梢から、後頭葉外側皮質へ放射状に出る枝」です。(Rhoton, 2002;Osborn, 2018)

灌流域(機能局在との対応)

概ね一次視覚野(V1;鳥距溝周囲)より外側の視覚連合野(V2/V3相当)や、後頭—側頭接合部の視覚関連領域を含みます。したがって虚血では、単なる視野障害だけでなく以下が前景化し得ます。

吻合・側副血行(症状の多様性の理由)