内頚動脈
内頚動脈、椎骨動脈の起始と走行
内頚動脈は、総頚動脈から分岐し、頭蓋底に至るまで頚部で枝を出さない主要な動脈です。その主な特徴は以下の通りです:
- 頚動脈管を通過し、最終的に中大脳動脈と前大脳動脈に分岐します。
- 解剖学的に4つの部分に分けられます:頚部、側頭骨錐体部(岩様部)、海綿静脈洞部、大脳部。
- 海綿静脈洞部と大脳部は「頚動脈サイフォン」と呼ばれる特徴的な形態を形成します。
- 主要な分枝として、眼動脈、後交通動脈、前脈絡叢動脈があります。
- 視交叉の外側で、小さな前大脳動脈と大きな中大脳動脈に終末分岐します。
日本人の解剖学的特徴として、内頚動脈は主に第4頚椎の上縁レベル(甲状軟骨上縁に相当)で総頚動脈から分岐し、上行して側頭骨の頚動脈管を通り、頭蓋腔に入ります。
J0557 (頚部浅層の動脈:右前方からの図)
J0558 (喉頭と舌の動脈:右側からの図)
J0561 (顔の深部動脈:右側からの図)
J0562 (頭蓋と鼻腔の動脈、右半分、内側からの図)
J0564 (頚深部の動脈、右方からの図)