胸鎖乳突筋枝(後頭動脈の) Rami sternocleidomastoidei (Arteria occipitalis)

J0557 (頚部浅層の動脈:右前方からの図)

J0558 (喉頭と舌の動脈:右側からの図)

J0561 (顔の深部動脈:右側からの図)
解剖学的特徴
- 後頭動脈の走行中に分岐する、主要な筋枝の一つである (Gray and Carter, 2021)。
- 後頭動脈の第2部(胸鎖乳突筋部)で分岐することが多い (Standring, 2023)。
- 通常、複数の細枝として存在し、胸鎖乳突筋の深部を貫通して分布する (Moore et al., 2022)。
- 胸鎖乳突筋の後部および外側部への、主要な血液供給源となっている (Netter, 2023)。
血管走行と分布
- 胸鎖乳突筋の後縁付近で、筋実質内に進入する (Drake et al., 2024)。
- 筋内で上行枝と下行枝に分かれ、筋全体に広く分布する (Clemente, 2022)。
- 他の動脈(上甲状腺動脈、後耳介動脈からの枝)との吻合を形成する (Clemente, 2022)。
臨床的意義
- 頭部の回旋運動や側屈に重要な、胸鎖乳突筋の血行維持に不可欠である (Sinnatamby, 2023)。
- 頚部手術時の出血源となる可能性があり、術中の注意が必要である (Tubbs et al., 2021)。
- 胸鎖乳突筋の血行障害は、筋の委縮や機能低下を引き起こす可能性がある (Moore et al., 2022)。
- 頚部の血管造影検査において、重要な指標となる (Bergman et al., 2023)。
発生学的特徴
- 第2鰓弓動脈の遺残に由来する、後頭動脈の分枝として発生する (Schoenwolf et al., 2021)。
- 胎生期の筋発生に伴って、血管分布パターンが確立される (Sadler, 2024)。
参考文献