後頭動脈 Arteria occipitalis
基本的特徴
- 後頭動脈は主に外頚動脈から分岐し、後頭部に分布する重要な動脈である
- 典型的には顎二腹筋後腹の内側を上行し、側頭骨後頭動脈溝を経て、僧帽筋付着部の外側から皮下に現れる
主要な分枝
- 主要分枝として、乳突枝(乳突孔経由)、耳介枝、胸鎖乳突筋枝、後頭枝、下行枝の5つがある
解剖学的変異
- 日本人における起始は、外頚動脈からの直接分岐が57.7%、上行咽頭動脈からの分岐が31.2%である
- その他、後耳介動脈との共同幹形成(9.1%)や、稀に内頚動脈からの分岐(0.3%)が見られる
- 頭最長筋との位置関係では、80.7%が筋の内側を走行する標準型で、17.9%は外側を走行する変異型である

J0557 (頚部浅層の動脈:右前方からの図)

J0558 (喉頭と舌の動脈:右側からの図)

J0559 (顔面表層の動脈:右側からの図)

J0560 (頭蓋骨の動脈、頭蓋骨の上方からの図)

J0561 (顔の深部動脈:右側からの図)