上行口蓋動脈
上行口蓋動脈は、主に顔面動脈から分岐する重要な動脈です。その主な特徴は以下の通りです:
- 咽頭の外側壁を上行します。
- 口蓋舌弓、口蓋咽頭弓、軟口蓋、および口蓋扁桃に分布します。
- 上行咽頭動脈と相互補完的な関係にあり、顔面動脈の扁桃枝、舌背動脈、下行口蓋動脈とも連絡します。
解剖学的変異:
- 起始の73.1%が顔面動脈から、23.5%が外頚動脈から、残りは他の動脈から分岐します。
- 顔面動脈が高位で分岐する場合でも、上行口蓋動脈は通常の位置を維持します。
上行口蓋動脈の走行と分布:
- 茎突舌筋や茎突咽頭筋に枝を出した後、これらの筋肉の間や茎突舌筋の外側を通って上行します。
- 内側翼突筋と上咽頭収縮筋上部に枝を供給します。
- 最終的に二枝に分かれ、一方は口蓋帆挙筋や軟口蓋後部に、他方は軟口蓋前部に分布します。
上行口蓋動脈は、咽頭壁に分布する重要な動脈の一つです。
J0558 (喉頭と舌の動脈:右側からの図)
J0564 (頚深部の動脈、右方からの図)
日本人のからだ(児玉公道 2000)によると
上行口蓋動脈と上行咽頭動脈