右肺動脈は、肺動脈間から分岐した2つの枝のうちの長い方で、縦隔上部で正中線を横切り、右肺門に肺根の一部として加わります。その枝は気管支や細気管支に沿って分布しますが、個人差は大きいです。

典型的には、次のような分岐パターンがあります:

  1. 上葉動脈からは肺尖動脈(A1)と前上葉動脈(A3)・後上葉動脈(A2)が出ます。
  2. 中葉動脈からは外側枝(A4)と内側枝(A5)が出ます。
  3. 下葉動脈からは上区動脈が出ます。
  4. 下葉動脈の肺底部からは、前肺底動脈、後肺底動脈、外側肺底動脈、内側肺底動脈が出ます。