松果体とは:
松果体は、体内時計の中枢として機能し、光周期に応じてホルモン分泌を調整することで、生理機能や行動に重要な影響を与えています。
J0900 (頭部正中断面のクモ膜下腔、左半分:右方からの図)
日本人のからだ(村上 弦 2000)によると
松果体のマクロ解剖学的研究では、石灰化の発生頻度とその頭蓋内位置について調査されてきました。松果体の石灰化は、正常な状態でも最大で41.6%(Hattori et al., 1964)から、26.6%(名和田, 1963)や25.6%(小原ら, 1971)程度まで観察されます。石灰化の年齢差や性差は明確ではありません。
松果体の石灰化を指標とすると、頭蓋中点から上下5mm以内に100%、前後5mm以内に96%が存在します(宮上ら, 1970)。頭蓋中点とは、宮上ら(1970)の提案によるもので、ナジオン(N)と大後頭孔後縁下端(O)の中点から頭蓋冠の内面への垂線を引き、その垂線の中点を通りNO線に平行な線の頭蓋内中点を指します。