腹腔と骨盤腔;腹骨盤腔 Cavitas abdominis et pelvis

腹腔と骨盤腔は横隔膜から尾側に連続し、腹膜腔と後腹膜に分かれ、臓器は腹膜内外に配置される。上界は横隔膜、下界は骨盤出口で、前壁・後壁・側壁がそれぞれ解剖学的構造と血管・神経走行を提供する。主要血管は腹部大動脈と下大静脈、骨盤内血管は総腸骨・内腸骨動脈で、神経叢は排尿・排便・性機能に関与する。臨床では腹膜刺激、腹腔内圧上昇、画像診断(US・CT・MRI)や穿刺・手術時の解剖リスクが重要であり、炎症や出血、膿瘍などの病態評価と管理に活用される。

1. 区画と境界(TA準拠の位置づけ)

2. 腔の“中身”を理解する鍵:腹膜(peritoneum)と後腹膜

腹骨盤腔の臨床理解では、体腔そのものよりも、臓器が腹膜に対してどこへ配置されるか(腹膜内/後腹膜)が重要である(Standring, 2021)。

3. 腹腔→骨盤腔の連続性:交通路(連続する“通り道”)

腹腔と骨盤腔は解剖学的に連続しており、病態の波及や液体貯留の分布を決める。

4. 重要な臓器群(機能的まとめ)