男性の尿道の一部である前立腺部は、長さ約3cmで、前立腺の内部を貫く部分です。この部分の内腔は尿道のうちで最も広く拡張しやすい部分です。前立腺部の後壁には、膀胱垂から縦走する粘膜の高まりがあります。この高まりを尿道稜といいます。尿道稜に続く後壁の中央部は、紡錘状の隆起である精丘となり、精丘の頂には小陥凹があります。この陥凹を前立腺小室といいます。