大陰唇

大陰唇は男性の陰嚢に相当します。その皮膚の色は浅黒く、陰毛も生えています。ただし、左右の大陰唇は正中で癒合せず、分かれています。内側は粘膜様の皮膚の隆起があります。左右の大陰唇の間の裂け目を陰裂といい、左右の大陰唇とその間の陰裂を総称して陰門と呼びます。

日本人のからだ(村上 弦 2000)によると

陰唇癒着,処女膜閉鎖

日本では、成人女性の陰唇癒着は9例報告されており、開口部が針穴程度であるため、成人になるまで症状が出ないことがあります。大陰唇の完全癒着による外陰部の平坦化から小陰唇の部分癒着まで、その程度はさまざまです。処女膜閉鎖の頻度は、日本人で0.014-0.024%とされています(片山ら、1989; 小藤ら、1990)。