甲状軟骨
甲状軟骨は喉頭の重要な構造で、以下のような特徴を持ちます:
- 喉頭最大の軟骨であり、喉頭の前壁と側壁の基礎を形成します
- 右板と左板が正中部でほぼ直角に結合しています
- 正中部に上甲状切痕と下甲状切痕があり、上甲状切痕付近が前方へ突出して喉頭隆起を形成します
- 板の後端から上角と下角が伸びています
- 外側面に上甲状結節と下甲状結節があり、両結節間を斜線が走ります
- 上甲状結節の下に時折甲状孔が見られ、上甲状腺動静脈の枝が通過します
これらの特徴により、甲状軟骨は喉頭の構造を支持し、声帯の付着点を提供するなど、発声と呼吸において重要な役割を果たしています。
J0417 (頚部の筋(2層):前方からの図)
J0421 (舌骨筋(深層):前面図)
J0558 (喉頭と舌の動脈:右側からの図)