鼻は外鼻と鼻腔から構成され、気道の一部を形成し、吸入された空気を除塵、加温、加湿し、嗅覚を受け取ります。また、発音機能や反射機能も持っています。外鼻は、顔面のほぼ中央に位置する三角錐状の突起で、頂点は鼻尖に位置し、両眼の間(鼻根)から始まり、鼻背と呼ばれる鼻尖に向かう稜線を形成します。三角錐の下面には2つの外鼻孔があり、外鼻孔の外側では三角錐の側面下部が鼻翼と呼ばれる膨らみを形成します。鼻翼は一般的に「コバナ」とも呼ばれます。外鼻の皮膚は部位によって異なります。鼻背では、骨または軟骨と可動的に結合し、皮下脂肪の発達は軽度ですが、鼻尖や鼻翼では軟骨と非可動的に結合し、脂腺の発達が顕著です。外鼻の皮下には、鼻根筋、鼻筋、鼻中隔下制筋が存在します。鼻根筋は、鼻背から始まり、額の皮膚に付着する小さな筋肉で、鼻根に横しわをつくります。鼻筋は、上顎骨の前部から始まり、鼻背や鼻翼の皮膚に付着する筋肉で、鼻翼を動かす役割を果たします。鼻中隔下制筋も、鼻筋と同様に上顎骨の前の部分から始まり、鼻中隔軟骨に付着します。