



J0702 (回盲部:虫垂は伸ばされ、前部の位置で部分的に開いた図)




虫垂は、盲腸の内側下部から出て、盲端に終わる細長い管状の腸管です。長さは平均6~15cm(範囲2~20cm)、直径は6~10mmで、成人では約8~10cmとされています(Standring, 2021)→解剖学の標準的教科書であり、虫垂の詳細な計測値と個体差を提示。胎児期には相対的に大きく、加齢とともに退縮する傾向があります(Moore et al., 2018)→発生学と成長に伴う変化を詳述した臨床的発生学の教科書。
虫垂は腹膜に完全に包まれ、三角形の腹膜ヒダである虫垂間膜(mesoappendix)によって回腸末端部の腸間膜の腹膜後葉に連なっています(Drake et al., 2020)→解剖学的構造と腹膜関係を詳細に記述。虫垂間膜内には虫垂動脈(回結腸動脈の分枝)が走行しています(Netter, 2019)→視覚的に血管走行を示した解剖学アトラス。
虫垂の起始部は、いわゆるマクバーネー点(McBurney's point)と呼ばれる点に投射されます。マクバーネー点は上前腸骨棘と臍を結ぶ線上で、外側3分の1に位置し、急性虫垂炎の際に圧痛点となる重要な臨床的指標です(Paulsen and Waschke, 2018)→解剖学的ランドマークと臨床的意義を関連付けた教科書。
虫垂の位置は個体差が大きく、盲腸との位置関係で分類すると以下のようになります(Ahmed et al., 2007)→腹腔鏡手術における虫垂の位置的変異を統計的に調査した臨床研究:
虫垂壁は内側から外側に向かって以下の4層で構成されています(Ross and Pawlina, 2020)→組織学の標準的教科書で、消化管壁の層構造を詳述:
虫垂の最大の組織学的特徴は、粘膜固有層から粘膜下組織にかけて、リンパ小節(lymphoid follicles)が著しく発達していることです(Mescher, 2018)→組織学的特徴と機能的意義を関連付けた教科書。これらのリンパ小節は生後急速に発達し、10代後半から20代にピークに達し、その後徐々に萎縮していきます(Kooij et al., 2016)→虫垂のリンパ組織の年齢的変化と免疫学的役割を包括的にレビュー。このため、虫垂は「腸扁桃(intestinal tonsil)」とも呼ばれ、免疫機能に関与していると考えられています(Randal Bollinger et al., 2007)→虫垂が腸内細菌叢のリザーバーとして機能するという仮説を提示した理論的研究。