空腸
空腸は小腸の一部であり、以下のような特徴を持ちます:
- 十二指腸と回腸の間に位置し、長さは約2.4 m、直径は約2.7 cmです。
- 名称の由来は、剖検時にしばしば空虚であったことに由来します。
- 壁は回腸よりやや厚く、輪状ひだが発達しています。
- 血管が豊富で、動脈弓が少なく、直細動脈が長いのが特徴です。
- 腸絨毛は十二指腸と同様に3,600個/cm²あり、吸収上皮面積は37 m²に達します。
- 粘膜固有層には孤立リンパ小節が発達し、腸腺にはパネート細胞や腸クロム親和細胞が存在します。
空腸は消化と栄養吸収において重要な役割を果たしています。
J0587 (腹部内臓最深層の動脈:腹面図)