乳歯は最初に生える20本の歯のうちの1そろいの歯です。乳歯が生えるにはほぼ規則正しい順序があり、まず生後6ヶ月前後で下顎の内側切歯が生え、次いで8ヶ月前後で上顎の内側切歯、その次には7~12ヶ月で外側切歯、12~16ヶ月で第1乳臼歯、15~20ヶ月で犬歯、そして20ヶ月~30ヶ月で第2乳臼歯が平均して生後6~24ヶ月で生え揃います。上顎・下顎のそれぞれ左右に5本ずつ、計20本が生え、切歯2本・犬歯1本・臼歯2本の5本で構成されます。第2乳臼歯は、第2小臼歯(永久歯)に比べて頬側から見た幅がかなり広いです。これは永久歯の正しい配列のために必要なスペースを生み出すためです。上・下顎の第2乳臼歯の遠心面(歯の奥の面)の上下の関係はターミナルプレーンと呼ばれ、第1大臼歯の萌出および第1大臼歯の初期の縫合状態に大きな影響力を持ち、咬合の鍵を握ります。