頬腺

頬腺は一般的に、口唇腺の連続部分であり、構造的にも口唇腺とほぼ同じで、粘液腺から構成されています。

日本人のからだ(島田和幸 2000)によると

一般的に、頬腺の位置は頬の粘膜中や頬筋内外に存在すると多くの文献に記載されています。小林(1958)が詳細に研究したところ、成人97体全ての頬腺が頬筋の外面に位置していることが報告されています。

頬腺の形状や大きさについては、小林(1958)によれば、耳下腺管の前後により前部と後部に分けられます。前部の腺組織は前後径6-10 mm、上下径は約7mmで、上唇部の口唇腺の後方に位置します。前端部が口唇腺と接するものは6.2%、5 mm後方に位置するものが最多の32.1%、次いで15 mm後方に位置するものが22.2%とされています。また、後部の腺組織は前後径14 mm、上下径は約7mmで、同様に前端部が耳下腺管と接するものが6.2%、5mm後方に位置するものが最多の32.1%、15 mm後方に位置するものが22.2%とされています。