虫様筋

足の虫様筋は、足の内在筋の一つで、以下のような特徴を持ちます:

虫様筋の停止腱は、主に趾背腱膜に付着し、一部は基節骨底にも付着します。また、虫様筋は手の虫様筋と同様の構造を持ち、足の機能に重要な役割を果たしています。

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J0517 (右足底の筋)

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J0518 (右足底の筋(第2層))

日本人のからだ(堀口正治 2000)によると

4つの虫様筋は、長趾屈筋の腱から始まり、第2~5趾基節骨の内側縁に至ります。第1虫様筋は、第2趾向けの腱の内側縁から起こり、一つの筋肉を形成します。一方、第2~4虫様筋は羽状筋で、長趾屈筋腱の対向面から始まります。虫様筋は深横中足靱帯の下側を走り、両者は小さな滑液包で隔てられています。

4つの虫様筋のうち、最も内側の第1虫様筋は内側足底神経から支配され、残りの第2~4虫様筋は外側足底神経の深枝から支配されます。

虫様筋の収縮は、第2~5趾の趾節間関節が長趾屈筋によって曲げられる時に、趾の曲がりを防ぐ役割を果たします。虫様筋は手と同様に足にも4個存在し、手の深趾屈筋に相当する長趾屈筋腱から起始します。

小成(1960)によると、第2虫様筋の欠如は85側中11側に、第3虫様筋の欠如は85側中6側に観察されました。堀口の46側の調査(堀口、未発表)によれば、第1が1側、第2が0側、第3が1側、第4が4側でした。