上腕二頭筋
上腕二頭筋は、以下のような特徴を持つ重要な筋です:
- 構造:長頭と短頭の2つの頭部から成ります。長頭は肩甲骨の関節上結節から、短頭は烏口突起から起始します。
- 経路:長頭は上腕骨頭を越えて結節間溝に入り、結節間滑膜鞘に包まれます。
- 停止:両頭は合流して紡錘形の筋腹を形成し、最終的に肘窩の深部にある橈骨粗面に停止します。
- 付属構造:上腕二頭筋腱膜という腱性の帯が終止腱から分岐し、前腕筋膜へと広がります。
- 機能:主に肘関節の屈曲を担い、前腕を動かします。また、上腕前面に特徴的な「力こぶ」を形成します。
- 解剖学的特徴:筋腹の内側と外側には内側二頭筋溝と外側二頭筋溝があり、それぞれ尺側皮静脈と橈側皮静脈が通過します。
この筋は上肢の動きと形状に重要な役割を果たしています。
J0163 (右肩甲骨、筋の起こる所と着く所:背面からの図)
J0164 (右肩甲骨、筋の起こる所と着く所:前面からの図)
J0183 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手掌側からの図)
J0309 (右肩帯と靱帯:外側から少し前方からの図)
J0310 (右肩関節:前方からの図)