下後鋸筋

下後鋸筋は、第11、第12胸椎と第11、第2腰椎の棘突起から始まります。この筋肉は、肋骨角の外側に位置し、第9から第12肋骨に短い腱で付着します。筋肉の起始部の腱膜は、胸腰筋膜と広背筋の腱板と融合しています。これら4つの広範な筋膜は一部重なり合い、完全に広背筋に覆われ、外側に斜めに走り、停止部では横方向に走ります。下後鋸筋は、胸部の下口を狭くする(横隔膜の引っ張り)ことを妨げ、吸気を助けます。

日本人のからだ(堀口正治 2000)によると

下後鋸筋は、第11と第12胸椎、第1と第2腰椎の棘突起から発生し、第9から第12肋骨の下縁に至ります。この筋肉は胸部の下口を狭めることを防ぐ働きがあり、吸気を助けます。下後鋸筋は広背筋に覆われ、第10胸椎から第2腰椎の棘突起から発生し、上外側に走り、第9から第11(12)肋骨の下縁に至ります。支配神経はTh9-12から発生し、上後鋸筋枝から肋骨下縁に至る遠位部分に入ります。各筋尖は同じ分節の神経に支配され、筋尖数と支配枝数は一致します(Satoh, 1970)。