頚筋膜の浅葉
頚筋膜の浅葉(浅層)、別名浅頚筋膜(Fascia cervicalis superficialis)は、以下のような特徴を持つ構造です:
- 広頚筋の下にある薄い筋膜です
- 胸鎖乳突筋を包みます
- 上部は舌骨と下顎骨底に付き、顔面に延びて咬筋筋膜に続きます
- 下部は鎖骨と胸骨上縁に付きます
- 舌骨より上部は舌骨上筋を多く含むため、舌骨上筋膜とも呼ばれます
- 外側部分は顎下三角を覆い、顎下腺を包みます
- 胸鎖乳突筋下部の後縁で下頚静脈に貫かれます
この構造は、頚部の表層にある重要な筋膜層で、頚部の筋や器官を支持し保護する役割を果たしています。
J0416 (右側の広頚筋:腹方からの図)
J0426 (頭側から見たときの気管の始まりを通る頚部の断面図)