後耳介筋 Musculus auricularis posterior

後耳介筋は頭部の外耳周囲に位置する小型の骨格筋で、顔面表情筋の一部として分類されます(Standring, 2021)。ヒトでは退化的な構造ですが、解剖学的および臨床的に重要な意義を持ちます(Diogo and Wood, 2019)。

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J0415 (右側の頭頚部の筋:後方からの図)

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J0930 (右の頚神経叢の枝:右側からの図)

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J1026 (隔離された右耳介軟骨と耳介筋:内側からの図)

解剖学的構造

機能的特性

主な作用は耳介を後上方へ牽引することですが、ヒトでは他の耳介筋(前耳介筋、上耳介筋)と同様に退化しており、随意的に動かす能力は著しく低下しています(Standring, 2021)。一部の個人では「耳を動かす」能力として残存していることがあります(Diogo and Wood, 2019)。

臨床的意義

後耳介筋は解剖学的には明確に同定可能であり、顔面表情筋の一部として分類されます(Moore et al., 2022)。また、聴覚系の反射経路の一部としても機能することが示唆されています(Serra et al., 2019)。

主要参考文献