深横中足靱帯 Ligamentum metatarsale transversum profundum
深横中足靱帯は、足の前足部における重要な靱帯構造であり、中足骨頭間の横方向の連結を担っています(Standring, 2020)。

J0519 (右足の足底の筋(第3層))
解剖学的構造
位置と構造:
- 第2〜5中足骨頭の間を横方向に走行する靱帯束で、各中足骨頭の底側面を結合しています(Moore et al., 2018)
- 前方(遠位側)では各中足趾節関節の底側靭帯(足底板)と強固に癒合しています(Platzer, 2009)
- 第1中足骨頭には深横中足靱帯は存在せず、これが母趾の独立した運動を可能にしています(Standring, 2020)
周囲構造との関係:
- 足底面は溝状にくぼんでおり、この溝に長趾屈筋腱と長母趾屈筋腱が通過します(Netter, 2018)
- 背側(上方)を骨間筋(背側骨間筋および底側骨間筋)が通過します(Moore et al., 2018)
- 底側(下方)を虫様筋の腱が通過します(Platzer, 2009)
- 総底側趾神経と総底側趾動脈が靱帯の両縁を通過し、固有趾神経・固有趾動脈に分岐します(Standring, 2020)
組織学的特徴:
- 密性結合組織から構成され、膠原線維が横方向に配列しています(Docherty et al., 2016)
- 足底板および関節包と連続性を持ち、機能的な複合体を形成しています(Valmassy, 2009)
機能
- **横アーチの維持:**足の横アーチ(前足部の横方向のアーチ構造)を保持し、荷重分散に寄与します(Kapandji, 2019)
- **中足骨頭の安定化:**歩行や走行時に中足骨頭が過度に開くことを防ぎ、前足部の構造的一体性を維持します(Neumann, 2017)