趾骨とは、片足には通常14個の趾骨があります。第2~5趾はそれぞれ3つの趾骨からなり、中足骨の遠位に位置し、数、配列、形状は手の指骨と同様ですが、手に比べて非常に短くなります。第1趾(母趾)は最も太く、第2趾骨が通常最も長いです。 趾骨は、近位側から基節骨、中節骨、末節骨の順で存在しますが、第1趾骨には中節骨がありません。また、第2~第5趾骨でも中節骨の発達が悪い場合があります。 基節骨、中節骨、末節骨のそれぞれで、近位端の底、中央部の体、遠位端の頭を区別します。基節骨底の近位端は中足骨頭に対する凹面の関節面を形成します。基節骨と中節骨の頭は滑車上の凸面の関節面を形成し、それぞれ中節骨底および末節骨底(第1基節骨頭は直接末節骨底)の凹面の関節面と連結します。また、底および頭の足底面の内側および外側には小さな隆起があります。 体は左右に圧平された形状で、長軸方向で背側に凸状に湾曲しています。末節骨の尖端の足底面にある粗面が末節骨粗面です。母趾の基節骨と末節骨は扁平で太く大きいですが、その絶対的および他の趾に対する相対的な大きさは女性より男性の方が大きいです。