第一肋骨
第一肋骨は、以下の特徴を持つ特殊な肋骨です:
- 強い弓状の弯曲を示し、ほとんどねじれがありません。
- 上下に扁平な形状をしています。
- 肋骨頚は細く、肋骨体は幅広いです。
- 他の肋骨と比べ、上面と下面の区別が容易ではありません。
第一肋骨の特徴的な構造には以下のものがあります:
- 上面の肋骨体中央で内側に小さな突出物があり、その後方に幅1cm弱の浅い溝があります。
- 小突出物の前方には幅広い溝がありますが、輪郭ははっきりしないことが多いです(鎖骨下動脈が接するためのくぼみ)。
- 肋骨頭関節面はくさび形ではなく、丸い凸面を示します。
- 弯曲が急激に変化する点(他の肋骨での肋骨角に相当する部分)が肋骨結節に一致しています。
第一肋骨は胸郭の形成において重要な役割を果たし、その特殊な構造は周囲の解剖学的構造との関係に適応したものです。
J0140 (右側の第一および第二肋骨:上外側からの図)
J0141 (右側の第一および第二肋骨:上外側からの図)
J0307 (胸骨と肋骨と靱帯:前方からの図)
J0308 (鎖骨、胸骨、そして第1肋骨とその靱帯:前方からの図)