歯突起 Dens axis

歯突起(dens axis)は、第2頚椎(軸椎、C2)の椎体上面から上方に突出する円錐状の骨性突起であり、頭蓋頚椎移行部の解剖学的構造において最も重要な要素の一つです(Standring, 2023)。以下に、その詳細な解剖学的特徴を示します:

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J0122 (軸椎:右方からの図)

J0123 (軸椎:腹側からの図)

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J0125 (頚椎:前面からの図)

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J0157 (6ヶ月胎児の軸椎:前方からの図)

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J0298 (環椎と軸椎の靱帯:上方からの図)

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J0302 (後頭骨と最初から三番目までの頚椎を含む正中矢状断とそのリング状の組織:左方からの若干図式化された図)

形態学的特徴

血管分布と神経支配

歯突起の血管供給は複雑であり、その理解は臨床的に重要です:

靱帯構造と解剖学的関係

歯突起の安定性は、複数の靱帯構造によって維持されています(Moore et al., 2022; Tubbs et al., 2011):

環椎横靱帯(Transverse ligament of the atlas)