涙骨突起(下鼻甲介の) Processus lacrimalis (Concha nasalis inferior)

J0045 (右下鼻甲介:内側からの図)
J0046 (右下鼻甲介:外側からの図)
解剖学的構造
基本構造と形態学的特徴
下鼻甲介の涙骨突起は、下鼻甲介骨の上縁前部から上方・外側に突出する薄い板状の骨突起です。この構造は鼻涙管の骨性構造を形成する重要な解剖学的要素の一つです(Lang, 2020)。
形態学的特徴:
- 形状:三角形または長方形の薄い骨板
- 大きさ:長さ約3-5mm、幅2-3mm、厚さ0.5-1mm(Netter, 2018)
- 方向:下鼻甲介の前方1/3の上縁から上外側に向かって突出
- 表面構造:外側面は鼻涙管の内側壁を形成し、内側面は鼻腔に面する
解剖学的位置関係と接合
涙骨突起は複数の骨構造と接合し、鼻涙管の骨性通路を形成します(Gray and Standring, 2021):
- 上方:涙骨の下端と関節を形成(涙骨-下鼻甲介縫合、sutura lacrimoconchalis)
- 前方:上顎骨の鼻涙溝(sulcus lacrimalis maxillae)と接合
- 外側:涙骨の涙管溝(sulcus lacrimalis ossis lacrimalis)と協調して鼻涙管の骨性壁を構成
- 後方:篩骨鉤状突起(processus uncinatus)の前縁に近接
この突起は鼻涙管の内側壁および下端部の形成に関与し、管の直径や形状に影響を与えます。特に、鼻涙管開口部(ostium nasolacrimale)の内側縁を形成する重要な構造です(Weber et al., 2022)。
血管支配と神経支配